【お金の話】手術の費用について
〇費用について
誰でも第一に気になるであろう手術費用の話。
結論から言うと、窓口での支払い額は、123,480円でした。
内訳は以下のとおり。
- 手術費用 89,260円(限度額適用認定証の適用あり)
- 差額ベッド代 21,000円(1日3,000円×7日間)
- 診断書 5,400円
- 食事代 7,820円
たぶんみんなも同じことを感じたに違いない。思っていたよりも安い、、!
後日、会社の健康保険組合からの付加給付により59,260円が支給されるので、実質負担額は64,220円でした。
日本は公的な医療保険制度が充実していて、費用も抑えられるんです。
ありがとうJapan。ありがとう医療保険制度。
アメリカで手術を受けようもんなら、国民皆保険じゃないから何万ドルも自己負担がかかるってよく聞くよね。
(まぁ僕はアメリカ行ったことないけど)
でも実際、毎月給料から社会保険料が源泉徴収されて、結構な額を納めてるからね...
毎月払ってるんだから、こんな時くらいは貰ったっていいじゃない!
僕の場合は県民共済(民間保険)と高額療養費制度(公的保険)のおかげで、「 払った費用<貰った保険料 」 となり、俗にいう「焼け太り」状態でした。
本当にありがとうございました。
具体的には費用64,220円に対して、県民共済(民間保険)から給付金180,000円を頂いたので、115,780円の差額を頂いたということになります。
(手術前後の通院費用とか、県民共済に対して過去に払ってきた保険料とかは考慮していないけどね。実際は、入院用にパジャマ買ったり軽食を買ったりと諸々の雑費があったので、大体8万円くらい貰ったって感じかな。)
県民共済(民間保険)からの給付金180,000円の内訳は、
- 入院1日あたり15,000円 ×7日間
- 手術 75,000円
となっています。
ちなみに、保険料は月々2,500円払っています。
ここら辺の話はまとめて書いたせいで複雑でよくわからないと思われるので、コメントを頂ければ個別に解説します(笑)
また、公的保険制度と民間保険の話は需要があれば、それぞれ別個に記事を書こうと思っています。
【手術体験談】その10 入院7日目(退院日)
前回の記事はこちら
〇入院7日目(退院日)
いよいよ退院日。
鼻は詰まってる状態だけど、最後の朝食を噛みしめながら頂きました。
毎日優しく接してくれる看護師さんたち、なんだかんだ忙しかった入院生活、窓から見える風景。
その全部が名残惜しく、あと数日残りたい気分にもなりました。
(どんなことでもやっぱり別れってつらいよね)
入院当初からずっと心配だったことは、クレジットカードで入院費用を支払うことができるのかということ。
もしダメだったら事前に大金を現金で用意しなきゃいけないから。
結論から言うと、クレジットカードは使えました。
まぁ決済方法なんで、病院によると思います。
窓口で支払った金額は、123,480円。
僕は事前に限度額適用認定証を提示しておいたのでこの金額で済みましたが、限度額適用認定証を用意していない人は20万円くらいは必要になったのかな?
費用の話とか限度額適用認定証の話とかは、別途記事を作成予定です。
僕の場合は、クレジットカードの利用残高が足りるか怖かったから、締め日前の来月支払い分を繰上返済しておきました。
Amazonとかで買い物しちゃってて、クレジットカードの利用限度額が心配な人は事前に利用額を空けておくといいと思います。
退院後に真っ先に向かったところは、カフェ。
ずっと、コーヒーを飲みたかったのです。
鼻が通ったらどんな味に変化するんだろうとずっとワクワクしていたのです。
しかし予想外にもタンポンを抜いた後に、タンポンと同等の大きさのガーゼを詰められてしまい未だに嗅覚0。
退院後のコーヒーは美味しくなるどころか、ただの苦みしか感じられない飲み物となってしましました。
よくよく考えてみると、コーヒーって香りを楽しむものだからね。
甘いとか苦いとかそういう大まかな味しか感じられないから、鼻が詰まってる時のコーヒーはあんまり美味しいものではありませんでした(笑)
ありがとう神尾記念病院。
グッバイお茶の水。
さらば鼻中隔湾曲症。
長くもあり短くもあった入院生活はこうして幕を閉じることになったのでした。
お金の話と保険関係の話などは、別途記事にまとめようと思っています。
もし知りたいことなどあれば、ぜひコメント欄にお書きください。
では、ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
【手術体験談】その9 入院6日目
前回の記事はこちら
〇入院6日目
長かった入院生活も残るところあと2日となりました。
仕事を休んで昼間から寝ているというグータラ生活が板についてきて、だんだん退院が見えてくるともう少しこの生活を満喫したいという欲がでてくる(笑)
実は、点滴は5日目で終了し点滴の外筒を外してもらっていたのですが、まさかの事件が。
寒気が止まらなく、布団を被っても寒い、喉は痛いという最悪な状況に嫌な予感が。
そう、風邪を引きました(笑)
まさかの扁桃腺炎。
たまたま1日だけマスクをし忘れて寝てしまった結果、これが原因で風邪をひきました(笑)
体温は38.7度まで上がってしまい、外出もシャワーも禁止となってしまった。。。
術後間もない頃は手術の反応で体温が上がることはあるようですけど、僕の場合は数日後に熱が上がったので完全に風邪でした(笑)
でもさすが病院。
点滴の抗生剤を出してくれて、半日ほどで喉の腫れは治まりました。
風邪を治すのにいつも飲み薬だと2、3日かかっていたのに、恐ろしき病院設備。
さすが点滴。
飲み薬よりも点滴の方が効くのね。
これからは高熱が出てどうしようもないときは病院行って点滴打ってもらおうかな、なんて。
でもこの点滴、既に外筒を外しているので毎回、翼状針を刺しなおす必要が、、、
今まではずっとつけっぱなしだっただけに、点滴のたびに針を刺されるのは痛い目をみました。
やっぱりマスクって大事ね(笑)
セルフメディケーションの精神、大事!
次回、いよいよ退院です!
【手術体験談】その8 入院5日目
前回の記事はこちら
〇入院5日目
僕はずっとこの日を楽しみにしていた。
なんたって5日目の今日はシャワーが解禁されるから!
もう手術以来、3日間お風呂入ってないからね。
体が温まってしまうと出血してしまうらしい。
髪はベタベタだし、お風呂好きな僕からしたら気分が最悪。
シャワーを浴びたときには感動して、30分の制限時間ギリギリまでシャワーを浴びてました(笑)
シャワーを浴びるときには、点滴の管の部分が濡れないように包帯でぐるぐる巻きにしてその上から手袋をはめてテープで隙間を埋めるんだけど、手袋はめたまま頭を洗うのがちょっと大変だったかな。
この日は友人がお見舞いに来てくれて、差し入れにプリンをくれました。
鼻の中にガーゼ入ってるからまだ味覚の続かない日は続くけど、すごく美味しいよ、、!
抜去の日があまりにも痛かったのも相まって、人の暖かさに触れて泣きそうになりました(笑)
もし鼻系の手術を受ける人のお見舞いに行くんだったら、プリンかゼリーがいいと思う!
鼻が詰まってても甘みは感じやすいし、柔らかいから耳に圧がかからないから食べやすいしね。
あんまり歯ごたえがある固形物だと顎を動かすからか、鼓膜が痛くなっちゃうんだよね。
なんやかんだで、シャワーも浴びれて、翌日からは外出もできることになってて、徐々に体の回復を実感してきました。
点滴も今日で終了の予定で、外筒を外してもらいました!
これからはゆっくり入院後世を過ごしたいな、なんて思ってた矢先、まさかの事件が。
次回、6日目に続きます。
【手術体験談】その7 入院4日目(タンポン抜去の日)
前回までの記事
〇入院4日目 地獄のタンポン抜去の日
今日はいよいよタンポン抜去の日、、、
散々脅された地獄の儀式がついに来てしまった。
僕は事前に調べていた。そう、「鼻のタンポンを抜いた瞬間は地獄の痛みだけど、そのあと言葉には表せないほどの快感がまっている」と。
鼻の中に詰められた異物に辟易していたので、抜去をちょっと楽しみにしていた自分もいたのだ。
朝ごはんを食べ、診察室へ向かいます。
部屋に入るとソファーで力なくうなだれてる人達が数名。
え?この人たちは何でこんなに苦しそうな顔をしているの??鼻通りの快感はどうしたの?
「じゃあ次の方 椅子に座ってください」
「まずは右の方から抜いていきます」
メリメリメリメリ....!!!!!!
が、がはっ 夢だろこれ。
血を吸いに吸って巨大に膨れ上がった10cmくらいはあろうタンポンが一気に抜かれました。
小さな鼻の穴のから巨大な真っ赤なウナギがひねり出されたような感じ。
痛い!痛いが想像していたよりは痛くない。
これなら左穴も耐えられる、、、!
ズルズルズルー スポッ!
あれ?
左穴は不思議と抵抗なく抜けたぞ。
痛いけど、なんだか大したことなくて拍子抜けって感じ(笑)
「はい、抜けました。それでは止血のためにガーゼを詰めますね」
え?
止血のために入れていたタンポンいま抜いたんだよね?
ガーゼってなに???
そんなことを考えていた僕ですが、先生は慣れた手つきで躊躇なく巨大なガーゼを鼻の奥の奥の方までつっこんできます。
めちゃめちゃめちゃ痛い!!
正直、抜くよりも入れる方が痛い。
あまりにも痛すぎる。
タンポンは全身麻酔で寝てる間に入れてもらってたから痛みを感じなかったけど、麻酔も痛み止めもなしでガーゼをつっこまれるのは試練でした。
痛みを10段階で表せられるなら、このガーゼを差し込まれる痛みは10だった。
採血の注射は3くらい。
人生でこの先、このレベルの痛みを味わうことはそうないだろうな、、、と謎に達観。
顔って神経あつまってるから、痛みに敏感なんだと思う。
そして何が恐ろしいって、右穴のガーゼを入れ終わって燃えるような痛みに泣きながら悶えてるときに、
「次は左も入れます」
その瞬間、恐怖で時が止まって永遠の長さを感じました。
問答無用でガーゼを詰める先生
涙をボタボタ垂らしながら悶える30代男
左穴のガーゼも入れ終わるとあまりの痛さから、脳内は「痛い痛い痛い痛い」という感情しかない。
脳内が痛みで支配されて、なにも考える余裕がない。
気が付くと診察が終わってたみたいで、嘔吐用のトレーを渡され、ソファーへ案内された。
「じゃあここで5分ほど休んでください。吐くときはこのトレーにどうぞ」
あまりの痛さから気分が悪くなってしまって、嘔吐してしまう人もいるようです。
ソファーでうなだれている先人の方たちの横に並び、僕もうなだれる人の列へと加わりました(笑)
あんまりにも燃えるような痛みで鏡をみて火がついてないことをことを確認して一安心。
徐々に痛みも弱まってきて考える余裕がうまれてきたとき、まず最初に浮かんできた感情は「怒り」。
なにが鼻通りの快感だ!なにが痛みは一時の我慢だ!話が違う!!
ガーゼ又はタンポン抜去のあとに、再度ガーゼを入れるかどうかは病院によって違うみたいです。(病院は何も悪くありません)
どこにもぶつけることがでいない怒りを抱えたまま、一人でうなだれる5分間でした(笑)
次回、5日目へと続きます。
【手術体験談】その6 入院3日目
手術の話は前回の記事
〇 入院3日目の話
結論から言うと、手術の翌日は大変。
基本的に動けない。
姿勢を変えられないから腰は痛い。
寝ようにも、上記のスケジュールの通り、2時間おきくらいに何かしらのイベントがあって、ぐっすり眠ることもできません。
暇つぶしのために家から小説とか検定試験の参考書とか持って行ったけど、本は失敗だった。辛すぎて全く読む気になれない(笑)
逆に持っていって正解だったのは、iPad。
横になりながらダウンロードしてた海外ドラマを見てたんだけど、控えめに言って最高。
だってシーズン10くらいまで出てる海外ドラマって、常に飽きない展開じゃないですか。
しかも頭を停止しててもみれるからスマホいじりながら見るのにちょうど良すぎる。
暇になるとついつい痛みが気になっちゃうから、何かに集中して痛みを忘れることって大事だと思いました。
食事はこの日から常食を食べられました。
野菜が美味しい!シャキシャキして食感が美味しい。
歯ごたえ、舌触り、喉ごし。香りはないけどすごく美味しかったです。
あと怖かったのは、点滴。
一度、留置針で外筒というチューブを腕に装着してしまえば、そのあとは針を刺しなおす必要はないので痛みはないからよかったんですが。
「点滴が終わったらナースコールおしてくださいね」
「でも点滴中は寝ないでくださいね」
「点滴終わったのにずっとつけてると空気が入っちゃいますからね」
え?え???血管に空気入ると死ぬんじゃないの!?
ってことで点滴中は寝ないように目をギンギンにさせながら、眠気と戦いました(笑)
次回、ついに恐怖のタンポン抜去
【手術体験談】その5 入院2日目(手術当日)
前回までの記事はこちら
〇いよいよ手術当日
手術当日のスケジュールはこちら
手術着に着替えいざ手術室へ。
手術時間は2時間半
看護師さんに誘導され手術室へ直行。
手術台へ乗せられ、体を固定される僕。
点滴やマスクを口に装着していよいよ手術本番という状況に、、!
口にあてるマスクから麻酔ガスが出てるのかと思ってたんですが、マスクは呼吸確保のためみたいですね。
手術初診者はみんか誤解してるよね(笑)
「それじゃ麻酔かけますね~」
(あれ、ぜんぜん効かねえぞ、意識バリバリあるぞ、これはやばいかも!!)
と考えてた次の瞬間、ぐらっと視界が360度にまわりました。
ほんとにドラクエのモンスター遭遇シーンみたいに視界がぐにゃっと回りました(笑)
意識が段々と戻る。
あっもう終わったんだ。
あれ、
喉が、喉が痛い!喉がカラカラすぎて痛い!!!水を飲ませてくれ!!!
というのが最初の感想(笑)
手術は出血も少なく、無事成功したみたいです。
手術が終わった後、容態が悪化しないように2時間くらいは安静室っていうところで看護師さんたちに見守られてるんだよね。
麻酔が聞いてる間は胃が止まってるから水分を取れないみたい。
そんなことで喉がサハラ砂漠の状態で90分くらい耐え抜きました。
手術の痛みより喉の渇きのほうが辛かったかな。
看護師さんに連れられて部屋に戻るわけですが、足がもうもうフラフラ。意識はハッキリしてるのに足取りは泥酔状態で大変でした。
部屋に戻ってから鏡をみてびっくりですよ!
「Oh マリオ、、、」
鼻が膨れ上がり、まさにマリオがそこにいた。
手術前は、「ビフォーアフターの写真とって比較しよ~w」なんて思ってたのに、あまりにもショックすぎて写真も撮れなかった。
一生このままだったらどうしよう、、、 っていうね(笑)
鼻の中には、止血用のタンポンが鼻の奥の方まで入っているそうです。
病室に戻ると大量の綿球をもらいました。
要は、タンポンから血がにじみ出てきて鼻の穴から血が垂れ続けるから、自分で綿球を穴につっこんでそれをふさぎとめろと。
鼻の内部にはギッシギシにタンポンが。鼻の穴につめられている綿球。
もうそこは完全に嗅覚の失われた世界。
呼吸は全部、口呼吸です。
慣れるまで、犬のハァハァハァって慌ただしい呼吸といった感じ。
この日は夕食は液体状のご飯を食べたわけですが、不思議と美味しい。
「洞窟の暗闇に生息している生き物は視覚が退化して嗅覚が鋭くなる」、みたいなそんな感じ。
味は全く感じられないけど食べ物の触感とか、舌の上に広げる甘みと苦み みたいな。そんな普段感じられない感覚が新鮮で、食事が楽しかったです。
嗅覚がなくなると水の口当たりの違いがよくわかる。
軟水の口当たりってすごくいい(笑)
病院食って料金が法律で決まってて、どこの病院で食べても負担額は同じみたいです。
だったらおいしいもの食べたいよね。
あと、鼻がふさがるから鼓膜に圧がかかって、たまにチクっとした痛みがあったけどそんなに気にならないくらいだったかな。
貰った痛み止めのおかげで、ぐっすり眠れました。
次回は入院3日目です。